首こり・肩こりと頭痛の関係|片頭痛との違いも解説
首こり・肩こりと頭痛が一緒に起こる方は少なくありません

「肩が張ってくると頭まで重くなる」「デスクワークの夕方に首から後頭部が締め付けられる」「片頭痛の前に首がこる」。首・肩の症状と頭痛は同時にみられることがあります。
ただし、首こりがあるからといって頭痛の原因が必ず首・肩にあるとは限りません。緊張型頭痛、片頭痛、頸部の疾患、二次性頭痛などを区別する視点が必要です。
緊張型頭痛では首・肩周囲の負担を伴うことがあります
緊張型頭痛は、圧迫・締め付けるような非拍動性の痛みが代表的で、多くは両側性です。通常の身体活動で著しく悪化しにくく、強い吐き気は少ないとされます。
デスクワーク、長時間運転、同じ姿勢が続く仕事などで首・肩周囲の負担が大きい方では、頭痛と首肩のつらさが重なることがあります。
片頭痛でも首のこりを感じることがあります
「首がこる=緊張型頭痛」と決めつけることはできません。片頭痛でも発作の前後に頸部のこりや疲労感を経験する方がいます。ズキズキする痛み、日常動作で悪化する、吐き気、光や音がつらいなどの特徴がある場合は片頭痛の可能性も含めて医療機関で相談してください。
受診を優先する頭痛
突然の激しい頭痛、これまでにない強さ、急速に悪化する頭痛、麻痺・しびれ・ろれつの異常、意識変化、高熱、頭部外傷後などは医療機関での評価を優先してください。強い後頸部痛が突然起きた場合も、自己流の強い首のストレッチや矯正は避けてください。
当院では「首だけ」を見るのではなく、負担の集まり方を確認します
医療機関で必要な評価を受けたうえで、筋骨格系の負担が重なっている方について、首の可動性、後頭部周囲、肩甲帯、胸郭、顎、呼吸、姿勢、仕事中の身体の使い方などを確認します。
首を強くひねったり、頭痛があるから一律に頸椎へスラストを行ったりするのではなく、安全性と状態を確認して方法を選びます。
自宅でできる記録と負担調整
- 頭痛が起きた時間帯と、その前にしていた作業を記録する
- 頭痛と首肩の張りが同時か、どちらが先かを記録する
- 30~60分ごとに姿勢を変え、同じ姿勢を長時間続けない
- 強い痛みを我慢して首を大きく回したり、強く押したりしない
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執筆・確認
院長 蛯原孝洋(理学療法士)。当院では頭痛の診断を行わず、必要な医療を優先したうえで筋骨格系を中心に身体評価を行います。