何度も繰り返す頭痛・肩こり・腰痛にお悩みではありませんか? 薬や湿布、マッサージで一時的に楽になってもまた繰り返す症状に対し、オステオパシーでは痛む場所だけでなく全身のつながりを検査し、本当の原因を見極めて一人ひとりに合わせた施術を行います。

オステオパシーの扉 第17回|オステオパシー施術院を選ぶとき、何を確認すればいい?

オステオパシーの扉|全18回の目次 / 第17回

オステオパシーを受けてみたいと思って検索すると、たくさんの施術院が出てきます。

「根本改善」「全身調整」「自然治癒力」「本場のオステオパシー」など、さまざまな言葉が並んでいて、どこを選べばよいのか分からなくなるかもしれません。

オステオパシーを受けるなら、自分の悩みや目標に向き合い、身体の変化を一緒に確認してくれる施術院を選びたいものです。日本ではオステオパシーという名称そのものの国家資格制度はないため、施術者がどのような教育を受け、どのように施術を進めるのかを確認すると選びやすくなります。

では、何を見ればよいのでしょうか。

一つ目は、施術者の学習歴が分かることです。

「オステオパシーを学んでいます」だけでなく、どこで学んだのか、どのくらいの期間学んだのか、どのような教育課程だったのかが書かれていると判断材料になります。

日本の医療系国家資格を持っている場合には、その資格も確認できます。ただし、国家資格を持っていることと、オステオパシーを十分に学んでいることは別です。反対に、民間資格の名前が立派だからといって、それだけで内容まで判断できるわけでもありません。

大切なのは、肩書きを並べることより、どのような教育を受け、何を学び続けているのかが透明であることです。

二つ目は、説明をしてくれることです。

施術前に、今どのような状態を考えているのか。なぜその場所を見るのか。どんな方法を使うのか。どんな変化を目標にするのか。

専門用語だけでなく、患者さんが理解できる言葉で説明してくれるかを見てください。

もちろん、一回の検査ですべてが分かるわけではありません。そのため「絶対にここが原因です」と断定する人より、「今のところこう考えています。反応を見ながら確認しましょう」と説明できる人の方が、身体の複雑さを現実的に扱っていると言えます。

三つ目は、質問しやすいことです。

「この施術は何をしていますか?」

「ポキポキする方法は受けたくありません」

「何回くらい通う予定ですか?」

「病院にも行った方がいいですか?」

こうした質問をしたとき、嫌な顔をせず説明してくれるかは大切です。

施術は、先生の考えに黙って従うものではありません。

四つ目は、同意を大切にしていることです。

身体のどこに触れるのか。どのような姿勢になるのか。強い手技を使うのか。事前に説明があり、嫌なら断れること。

「プロに任せればいいから説明は必要ない」という考え方より、患者さんが納得して選べることが大切です。

五つ目は、医療との線引きができていることです。

良い施術院は、何でも施術で治そうとはしません。

骨折が疑われる、強い神経症状がある、感染症や内臓疾患の可能性があるなど、医療機関での確認が必要な場合には受診を勧めます。

反対に、注意したいのは「病院では原因が分からないのは、医師が身体の本当の原因を見ていないからです」「薬は症状を隠しているだけです」といった形で、医療そのものを否定する説明です。

医療と手技療法は役割が違います。どちらか一方だけを絶対視する必要はありません。

六つ目は、不安をあおって契約させないことです。

「あなたの骨盤はかなり危険です」

「このままだと将来歩けなくなります」

「今すぐ20回通わないと戻ります」

十分な根拠がないのに恐怖を使って高額な契約を迫る場合は、いったん考える時間を取ってよいと思います。

本当に必要な通院であれば、なぜその回数や頻度なのかを説明できるはずです。

七つ目は、結果を再評価していることです。

毎回同じ施術をして「整いました」で終わるのではなく、最初にできなかった動きがどうなったか、生活上の困りごとがどう変わったかを確認しているか。

変化がなければ方針を変える。必要なら医療機関を勧める。状態が良くなれば間隔を空ける。

こうした出口が見える施術計画は重要です。

八つ目は、料金やルールが分かりやすいことです。

一回いくらなのか。初回は何分くらいかかるのか。キャンセル料はあるのか。追加料金はあるのか。

施術内容だけでなく、お金についても事前に分かる方が安心です。

そして最後に、意外と大切なのが「自分に合うか」です。

どれだけ資格や経歴が立派でも、話を聞いてもらえない、説明が合わない、毎回強い不安を感じるという場合には、無理に通い続ける必要はありません。

施術者と患者さんは、身体の状態を一緒に考える関係です。

安心して話せること、疑問を聞けること、自分の希望を伝えられることは、技術とは別の大切な要素です。

では、ホームページを見るときに何をチェックすればよいでしょうか。

私は、次のような情報が公開されているかを見るとよいと思います。

施術者の経歴と学習歴。

どんな考え方で施術しているか。

施術の流れ。

料金。

できることとできないこと。

医療機関を優先する場合についての説明。

誇大な効果保証をしていないか。

逆に、「どんな病気でも治る」「一回で根本原因が分かる」「薬や病院は不要」といった大きな断定ばかりが並んでいる場合には慎重になった方がよいでしょう。

良い施術院を選ぶというのは、「一番すごい技を持っている先生」を探すことではありません。

安全に評価してくれる。

分かる言葉で説明してくれる。

必要な施術だけを選んでくれる。

できないことを認められる。

必要なら医療へつないでくれる。

そして最終的に、患者さん自身が施術へ依存しすぎず生活できる方向を一緒に考えてくれる。

私は、こうした点の方がずっと大切だと思います。

初めて予約する前に、電話やホームページで確認してよい質問をいくつか挙げます。

「初回はどんな流れですか?」

「ポキポキする施術が苦手ですが、別の方法はありますか?」

「病院の検査結果を持って行った方がよいですか?」

「何回くらいを目安に考え、どの段階で見直しますか?」

「担当する方はどこでオステオパシーを学びましたか?」

これらは失礼な質問ではありません。むしろ、自分が安心して施術を受けられるか確認するための普通の質問です。

口コミも参考にはなりますが、「一回で治った」という体験談だけで判断しない方がよいでしょう。同じ症状名でも状態は違いますし、一人の成功例が全員に当てはまるわけではありません。口コミでは、説明の丁寧さ、予約や料金の透明性、無理な勧誘がないかなどを見る方が実用的です。

また、初回に行ってみて「何か合わない」と感じたときに、続けなければならない義務はありません。質問への答えが曖昧、強い不安をあおられる、希望していない手技を強要される、医療機関への受診を止められるなどがあれば、一度考える時間を取ってください。

良い施術院を選ぶことは、「最高の先生を一発で当てる」ことではありません。十分な情報を得て、自分で納得して選び、経過を見ながら必要なら変更することです。施術者との関係も、患者さん自身が選ぶことのできる医療・健康行動の一部です。

次回はいよいよ「オステオパシーの扉」第1シリーズの最終回です。これまでの17回をまとめながら、初めて施術を受ける方が知っておくと安心なことを一つに整理します。

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