生理前・生理中に片頭痛が起こる方へ|月経関連片頭痛と受診目安
生理前・生理中に繰り返す頭痛には「月経との関連」を確認する視点があります

「毎月、生理の前後になると頭痛が強くなる」「生理中はズキズキする頭痛と吐き気で動けない」という方がいます。女性の片頭痛では月経周期と発作が関連することがあり、月経関連片頭痛として評価されることがあります。
ただし、生理の時期に起こる頭痛をすべてホルモンだけで説明することはできません。頭痛の種類、頻度、月経周期との時間関係、睡眠、服薬などを記録し、必要に応じて頭痛を診療する医療機関や婦人科へ相談することが大切です。
頭痛ダイアリーに月経期間も記録します
日本頭痛学会の頭痛ダイアリーでは、頭痛の時間帯や強さ、薬の使用に加えて月経期間も記録できます。数周期にわたって記録すると、「毎回同じ時期に片頭痛が起きているのか」「月経とは関係なく起きている発作もあるのか」を医療機関で判断する材料になります。
月経関連片頭痛では治療相談が重要です
月経に関連する片頭痛では、発作時の治療や予防について医師へ相談できます。市販薬だけで長期間我慢したり、自己判断で処方薬を中止・変更したりせず、頭痛の頻度と服薬日数を記録して相談してください。
このような頭痛は婦人科・脳神経領域の受診を優先してください
- 妊娠中または産後に初めて起きた強い頭痛
- これまでと全く違う突然の激しい頭痛
- 手足の麻痺・しびれ、言葉が出にくい、意識変化を伴う
- 発熱や強い体調不良を伴う
- 月経量の大きな変化、強い腹痛など婦人科症状も心配な場合
当院では月経やホルモンを徒手で「整える」とは説明しません
当院ではホルモン異常を診断したり、骨盤を調整することでホルモン分泌を正常化すると断定したりすることはありません。
必要な医療を受けたうえで、片頭痛と同時に首・肩・顎周囲の負担や姿勢、睡眠、仕事上の負担を感じている方では、筋骨格系を中心に身体を確認します。症状の場所だけではなく、その方の日常でどこへ負担が集まっているかを整理します。
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執筆・確認
院長 蛯原孝洋(理学療法士)。婦人科疾患や片頭痛の診断、薬物療法は医療機関で行います。