後頭神経痛とは?後頭部にズキッ・ビリッと走る痛みの特徴と受診目安
後頭部に「ズキッ」「ビリッ」と短い痛みが走るときに考えられる後頭神経痛

後頭神経痛は、後頭部の感覚を担う後頭神経の分布に沿って、発作的に鋭い痛みが起こる神経痛です。国際頭痛分類ICHD-3では、数秒〜数分の発作を繰り返す、強い、刺す・電撃のような痛みなどが特徴として示されています。
ただし、後頭部が痛いだけで後頭神経痛と診断できるわけではありません。緊張型頭痛、片頭痛、頸部からの関連痛、帯状疱疹、まれな頸椎疾患などとの区別が必要です。
後頭神経痛でみられることがある特徴
- 後頭部に数秒〜数分の鋭い痛みが繰り返す
- 「ズキッ」「ビリッ」「刺すよう」と表現される
- 片側だけの場合も両側の場合もある
- 頭皮に触れる、髪をとかすなど軽い刺激でも不快・痛いことがある
- 神経の走行に沿って圧痛を感じることがある
国際頭痛分類では診断に神経ブロックへの反応なども含まれます。自己判断ではなく医療機関で評価を受けてください。

「後頭部が痛い頭痛」と後頭神経痛は同じではありません
後頭部の締め付けるような重い痛みは、緊張型頭痛など別の頭痛でもみられます。逆に、後頭神経痛のような電撃痛でも、別の疾患によって似た症状が起こることがあります。
痛みが何秒・何分続くか、一定の場所に走るか、頭皮を触ると誘発されるか、首の痛みや発熱などほかの症状がないかを医師へ伝えてください。
このような症状があれば「神経痛だろう」と様子を見ないでください
- 突然起きた非常に強い頭痛・後頸部痛
- 手足の麻痺・しびれ、ろれつの異常、ふらつきなどの神経症状
- 発熱や強い首のこわばりを伴う
- 頭部・頸部の外傷後に始まった
- 発疹や水疱が出ている
- 日ごとに悪化する、夜間も強く痛むなど経過が普段と違う
これらでは二次性の原因を確認する必要があるため、医療機関を優先してください。
当院で確認できる範囲
後頭神経痛の診断や神経ブロックなどの治療は医療機関の役割です。当院では、必要な医療評価を受けたあと、首・肩・胸郭など別の筋骨格系の負担について相談がある場合に身体評価を行います。
「首の骨のズレが神経を圧迫している」「頸椎を矯正すれば治る」といった断定はせず、症状と身体所見の関連を個別に確認します。
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執筆・確認
院長 蛯原孝洋(理学療法士 第57859号)。公開時点の医学情報と当院での臨床経験をもとに作成しています。この記事は一般的な健康情報であり、病気の診断や医療機関での治療を代替するものではありません。